浮気調査⑧

調査報告の日

依頼者を事務所に呼んで調査報告をする。ご主人は浮気ではなく、女装をして飲みに行っていた。とありのままを淡々と説明した。依頼人は黙って聞いていた。報告が終わっても、しばらく黙ってうつむいていた。そして、ふっと笑ったかと思ったら、そこからはもう笑いが止まらないというように笑い出した。

「恥ずかしいです・・・浮気されるのも嫌だけど、これもキツイです・・・」
これからどうしたらいいのか分からないといった感じで事務所を後にした。

こちらとしても、さすがに個人の趣味までは立ち入るわけにはいかないし・・・
依頼者は、ご主人の趣味を理解していけるのだろうか・・・

浮気調査⑦

例の女性?というべきか男性というべきか・・・とにかくその人は、ある店に入っていく。クラブのようだ。予想通りだった。男性というのか、ニューハーフというべきか、女装した男性というべきなのか、そういった人たちばかりが飲んだり踊ったりしている。例の男性もグループで楽しんでいる。香水の匂いをさせながら、酔って夜遅くに帰宅する理由はこれだったのか。これは浮気以上に衝撃かもしれない・・・。調査報告の場面を思い浮かべて、気が重くなった。

 

浮気調査⑥

不倫相手の住むマンションなのだろうか?

マンションの入り口で待つことにした。目立った動きはない。

1時間ほど経っただろうか、一人の女性が現れた。派手目の服を着て今から出勤する、水商売の女性に見えた。カツカツとヒールの音を立て歩く姿から、目が離せなかった。それに、女性にしては背が高い・・・ん?男か?よく見ると足も筋張って、肩幅もそれなりにある。そう思ってみると、もう男にしか見えなかった。ま、まさか!?あわてて、女性?の後を追った。

浮気調査⑤

2回目の金曜日

今日は残業なのか8時を回っても会社から出てこない。

9時を回ったところで、ようやく会社から出てきた。今日は1人だ。今回はまっすぐ自宅へと向かった。

3回目の金曜日

7時過ぎに会社から出てきた。そのまま駅に向かう。今日もまっすぐ自宅に帰るのだろうか。

おや?おかしい・・・2駅目で降り乗り換えをするようだ。あわてて後を追う。電車を乗り換えて、着いた場所は高そうなマンション。オートロックのドアを入っていく・・・

浮気調査④

最初の金曜日

会社の前でご主人が出て来るのを待った。同僚らしき数名と話をしながら、会社を出て駅とは違う方向へ歩いていく。どこかへ飲みに行くのだろうか・・・

着いたところは、居酒屋だった。男3人でカウンターで飲んでいる。

2時間ほどたったところで店を出て3人は店の前で別れて、それぞれに帰っていった。

依頼者のご主人はそのまま駅に向かい、10時半を少し回ったくらいで自宅に戻った。

浮気調査③

ところが、ある日いつもよりも酔っぱらって帰ってきた主人から香水の匂いがして、もともと香水なんてつけるタイプではなかったので、その時から、浮気を疑うようになったということだ。匂いだけなら、電車やバスで匂いが移っただけだと言い訳されてしまいそうだが、スーツをしまっている時に、明らかに自分より長い髪の毛が付いているのを見つけてしまい、いてもたってもいられず調査の依頼に来たという事だった。

そこで、ご主人の帰りがいつも遅いという金曜日に限定して調査をすることになった。

浮気調査②

子どもが大学に入って、親元を離れ一人暮らしを始めたころから、帰りが遅くなることが多くなった。会社でトラブルがあって至急対応しなくてはいけないとか、同僚が飲んでいるから、少し飲んでくる、上司に呼び出されたなど、理由はいろいろだ。最初はそんなものかと思って気に留めなかった。子どもの大学受験の時は、何かにつけ「あいつが、頑張っている時に、飲み歩いてもいられない」と家にいることが多かったので、余計目につくんだろうぐらいに思っていた。

浮気調査①

今回の依頼は40代後半の女性。ご主人の浮気を疑っているとの事。

ご主人とは結婚20年目、子供は1人。今まで浮気を疑ったことはなかったという。仕事も一生懸命で、それなりのポストにもついている。家庭を顧みずということもなく、子どもの学校行事や地域の活動にも積極的に参加してきた。自分で言うのもおかしいけれど・・・と前置きして、良き父、良き夫だったと依頼者は言っている。

更に詳しく話を聞く・・・

主夫への疑惑⑨

数日して、依頼者からお礼の連絡と後日談の連絡をもらった。ご主人とよく話をすると、役員同士で連絡先を交換した時から、例のお母さんにしつこくされ、よく電話がかかってくるようになったという事だった。打合せと言って呼び出され、出かけると他に誰もいない、二人っきりという事があって、それから警戒して、電話も無視していたとのことだった。それを奥さんが怪しんでいたという事だ。ご主人もこういうことがあったとちゃんと話をすればよかったのに悪かったと謝罪があったという事だった。

 

主夫への疑惑⑧

調査は5日間だったが、全く怪しいところはない。依頼者に調査報告をすると、少し安心したようだった。個人的な意見として、ご主人は、お母さん仲間との付き合い方に大変気を使ってらっしゃるようで、あえて2人きりにならないように、常に気を使っているようにも見えた。子供のことを考えてか、お母さん仲間との関係も良好に保つ努力もしているのではないでしょうかとお伝えしたところ、主人に申し訳なかったと言って、事務所を後にした。